20200121

カスタム ダイキャスト エコノラインピックアップ 真鍮鍍金 -準備編-


追加生産でK.R.カスタムダイキャストの
エコノラインピックアップを制作しております。
それに伴い真鍮鍍金の説明を
アーカイブ目的も込みで投稿しておこうと思います。


こちらはスケルトン(剥離剤)を使用して塗装剥離後
バリ取り→荒目→中目番手で研磨した状態です。

剥離後にしっかりと洗浄して(超音波洗浄機を使用します)
目に見えないダイキャストにある巣穴(傷)に残る
剥離剤の残留物を完全に取り除きます。

鍍金のような薄い膜には剥離剤の残留物から出るガス等が
後の仕上げボディに非常に影響が出やすいからです。
研磨ポイントとしてはH.W.の鋳造行程で出来ている
金型のつなぎ目等を意識的に削り取って行く事が大切です。
(これが無くなるだけでグっと美しくなります)

同じタイミングでトノカバーもチリ合わせ。
トノカバーは鍍金の膜厚分の厚みが出るのを考えて調整します。


続いてより細かい目の研磨剤を使用して
回転バフなどでより細かい傷を取り除きます。

今回の様な真鍮鍍金の仕上りを望むのであれば
ここまでの研磨が必要ですが
ワイルドな濃淡有る古美加工仕上げを希望するのであれば
1段階前の研磨でフィニッシュも良いと思います。


肉眼では見えにくい細かい傷はルーペを使用してチェック。
K.R.ではダイヤモンド鑑定用等で使われるレンズを
使用して小さな巣穴などのチェックを行っています。

バフかけ後に再び洗浄機で洗浄して目に見えないバフカスも
除去していよいよ鍍金準備完了です!


H.W.のボディ素材の亜鉛ダイカストはそのままでは
鍍金が乗りにくいので最初に下地鍍金として銅を乗せます。

銅が乗る事で真鍮鍍金が乗りやすくなるメリットと
細かい傷が埋まるという2つのメリットがあります。
(今回の写真を撮り忘れて以前撮影の銅鍍金の写真です。。)


次回の真鍮鍍金〜黒染め仕上げ編へ続きます。


---Check it out!!---
【KustomFactory's instagram】
【KUSTOM FACTORY facebook】
【KRAZY ROD webshop】